リサイクルショップで充電機を入手
500円(笑)
先日リサイクルショップで買った鉛バッテリー充電器
自宅で数か月放置するバイクが多いので、トリクル充電(フローティング充電)モードを持った充電器が欲しかった。
しかしジャンクの表示の通り、
電源を入れても案の定動かない。
(どうやら最近のリサイクルショップは、動かない事を確認済みにも関わらず、ジャンクと表示してゴミに値段を付けて売っているフシがある・・・)
この程度の物を直せないで、電気屋と名札を付けて仕事をするなど許され無いので、とっとと直す事にする。
■電気製品の直し方(一般向け)
この手の電気セット物は、壊れる所はほぼ決まってます。
1.物理的に操作するSW
2.物理コネクタ、端子、および配線の根本の断線、接触不良
3.コンデンサ系の寿命
だいたいこの位が原因の80%位
残り20%になるとちょっと知識が必要になってくる。
3.入出力最終段にあるトランジスタ、ダイオード等が飛んでる
4.物理リレーの接触不良、および固着
5.トランスの断線
ちなみにIC自体が壊れている事は0.1%も無いです。
過電圧で壊している事でもない限り・・・
■今回の場合
今回の充電器も、出力端子から順番に見ていきます。
この程度ならオシロも使わず、テスターだけで直せそうです。
①コンセントに刺して出力ターミナルの電圧を見ます。
本来なら14.5Vくらい出てる筈ですが0V・・・
ちょっと気になるのは、端子を指で触ると
0Vの数値がmVオーダーでパラパラと動く事。
つまり、出力段のトランジスタで能動的にGNDに落とされているのではなく、フローティング(浮いた状態)で0Vになっているという事。たぶんオシロで見ると0V付近でゆらゆら揺れた波形が出ている筈。
つまり
・出力段トランジスタが壊れているか、
・その手前の何かが壊れてるか、
どちらかに絞られた訳です。
②鉛バッテリー充電器は、電源OFFの時にバッテリーに接続されたままだとバッテリーからの電流が最終出力段のトランジスタを直撃して、逆電流であっけなく壊れます。
その為に、出力段の保護用にダイオードかリレーが使われているのが一般的です。
※最近はダイオードの0.6Vの電圧降下を嫌って、リレー方式の製品が多いみたいですが・・
さーて、こいつはどうかなーと見てみると、リレーがありますね。
型番ME-1-12P(中華製)
http://www.massuse-relay.com/details/ME-1.pdf
型番でググって端子配列を見ます。
リレー入力側の端子を確認したのでテスターでトランジスタからの電圧を見てみます。
14.55V 来てますww
ビンゴ!
リレーの動作不良で間違い無いみたいです。
さーて後はどうやって直すかなんだけど
①リレーを手に入れて付け直す
②リレー直結で使っちゃう
③ダイオード入れて0.6Vの電圧降下を承知の上で使う
④リレーをばらしてOHする。
どれが一番早いかな・・・
修理完了した後、近所の刀削麺屋に行く。
辛い~~
でも美味しい・・・。